3月 5日(木)大混戦のA級順位戦最終局
2月も早、逃げて行きました。3月1日には、古都に春を呼ぶ奈良市・東大寺の
二月堂で修二会(お水取り)が始まりました。
3日(火)には、羽生善治名人への挑戦者を決める第67期名人戦A級順位戦の
最終9回戦が一斉に東京・将棋会館で行われました。
結果は、郷田真隆九段が7勝2敗の成績で2期ぶりの挑戦権を獲得され、七番勝
負の第一局は4月9、10日に行われます。
また、将棋ファンの方なら谷川浩二九段の動向に大きな注目を集めていたのでは
ないでしょうか。鈴木大介八段との対局で勝てば残留、負ければ降級という残酷な
勝負。結局この勝負、谷川浩二九段が十七世名人資格者の底力を見せて大一番
を制し、名人・A級連続在籍を28期に伸ばされました。
将棋界の一番長い日、『A級最終局、前代未聞の大混戦』と言われていましたよ
うに、様々なドラマが繰り広げられました。そしてA級順位戦1年間を費やして、10
名の棋士の方々の実力が拮抗しているのに、紙一重のところで名人挑戦者と降級
者という大きく明暗の分かれる結果となります。これも厳しい勝負の世界です。
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