6月23日(土) 勝負の痛み


       今週20日(水)、何気なくつけたテレビが、日本人初のWBCとWBAミニマム
     級王座統一戦の試合でした。格闘技は普段あまり見ないのですが、WBC王者
     の井岡一翔選手はピョンタと同じ1989年生まれであることと、所属するジム会
     長で彼の叔父に当たる井岡弘樹氏とは、棋士になったばかりの当時19歳のピ
     ョンタが関西将棋会館の道場で指導対局をしたこともあり、興味深く最初の1ラ
     ウンドから観戦しました。対戦相手のWBA王者八重樫東選手の目が見る見る
     うちに腫れあがっていたのですが、最終の12ラウンドまでお互いに高速連打で
     壮絶な試合でした。

       そう言えば、10数年程前のことになりますが、ピョンタが小学生将棋名人の
     大阪府代表で参加した時の審判長が内藤國雄九段でした。そこでの挨拶の中
     に「――将棋と違ってボクシングの試合はボコボコにされて負けたのなら『痛か
     ったやろ―、よく頑張ったのにな―』と労ってもらえるだろうけれど、将棋で負
     けて落ち込んでいても、姿や形には変化が無く、負けた心の痛みが分かっても
     らえないのが辛いですね――。」と話しておられた事を思い出しました。


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